入門から各テクニックの習得まで

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5. Premove

FMCのための解法でブロックビルディングについてはある程度理解しているとして話を進めていきます。
それではスクランブルを用意して具体的に解説していきましょう!

Scramble: R' U' F R2 D2 F R2 F2 U2 B2 U2 F D B' L' U B2 U B2 R' D F' R' U' F
tribox Contest 2016 後半期 第3節より)

最初に白緑橙のペアがあり、L2 F’ で1x2x2ができるラッキーなスクランブルです。 しかし白緑橙で2x2x2を作ろうとすると、例えば U R’ U B L2 など、最大でも5手かかります(6手はたくさん見つかると思います)。 ところが、F R2 B2 と回してみるとどうでしょう。 3手だけでDLBの頂点を中心に2x2x2ブロックのようなものが出来ています。 これをこのままブロックとみなして拡張していき、F2L-1さらにLLまで揃えた後にL2をして完成させたいのです。

「イメージは沸くけどそんな器用なこと出来ねーよ!」
ですよね、わかります。 実はこの疑似ブロックを本当のブロックに変えてしまうのがPremoveです!

L2足りない状態を目指して揃えていくから難しいわけです。
逆に言うと事前にL2余分に回しておけば普通の完成状態を目指せるのでは!?
つまり、予め完成状態をL2余分に回したものだとしてスクランブルすると、さっきと同じ要領で揃えていけば完成させるために最後にL2回す必要がなくなるわけで、即ち F R2 B2 できれいなブロックができてその後も考えやすいということなんですね!(長い)

実際にどうするかと言うと、その完成に必要な最後の回転をスクランブル前に入れてしまうのです。

この場合だと完成状態からL2してスクランブルを始めます。 するとさっきとペアの色は変わりましたが F R2 B2 によって黄青橙の2x2x2ブロックができました! 後は普通に最後まで解いて記号に起こします。 それをPremoveしていない本来のスクランブルから行うと綺麗にL2足りない状態になるので最終解としてはそれにL2を足したものになります。 結果として1手のPremoveを導入することで3手で2x2x2ブロックが作れたので実質4手で2x2x2が作れたことになり、ここまで通常スクランブルから作るより1手少なくなり、分岐も増えたことになります。


もう1つ例を挙げましょう。

Scramble: R' U' F D' L2 D' R2 D' U2 F U L2 B' R B' L R B2 R F2 U' R' U' F
tribox Contest 2016 後半期 第9節より)

これはペアがないどころか1手回してもペアが出来ないアンラッキーなスクランブルですが、R B2 で白緑橙のペアを作り、L2 F U F’ で2x2x2を作れます。 さらに B’ D B’ で2x2x3が出来ます。 ここから白クロス風にF2L-1へ繋げたいのですが、R D2 R もしくは R D2 R2 で疑似ブロック作った方が簡単ですよね。 ここでPremoveが活躍します。 前者の場合は最後R2で完成するのでPremoveとして最初にR2、後者の場合は最後Rで完成するのでPremoveとしてRを採用すればいいのです。


このように、Premoveを導入すれば分岐を増やしつつ楽にブロックを作れることがわかりました! もちろん重ねて使用することも出来ます。既にPremoveしているスクランブルで更に疑似ブロックを使う時は、新しく発生するPremoveをスクランブルの更に前に置けばいいだけです。 ただしPremoveの手数だけ最終手数も増えることは注意してください。 逆に解の最後とその後に追加されるPremoveでキャンセルを起こせる場合もあります!

上記と同じ内容にはなりますが、動画も載せておきます。 文面で理解しにくかった人はこちらもご覧ください。


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